社内SEは楽しいけど楽ではないという話【経験者談】

楽をしたいのであれば、別の職種をおすすめします

どうも、ハザマです!

 

システム屋の界隈では、「SIerで疲弊したので、楽な社内SEになりたい」という声は一定数あり、僕の周りでも何度か聞きました。

 

僕はプログラミング未経験の状態からシステムエンジニア(SE)になり、その会社で社内SEとして4年弱勤務していました。

今回は、その際の経験から「楽をしたいから社内SEに転職したい」という考え方について、僕が思うところを書きたいと思います。

 

ちなみに僕が社内SEになった経緯は、以下の記事をご覧ください^^

未経験でも会社で働きながら学べますどうも、ハザマです!今回は、「プログラミングってどうやって学べばいいの?」という疑問に対する僕なりの答えを書いていきたいと思います! あえて断っておきますが、「自分の仕事をサボって就業時間中に本などで勉強する...

 

 

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本当に楽になるのか?

これは結論というか僕の考えですが、楽にはなりません。

 

「楽な仕事」の範囲は人によってマチマチと言ってしまえばそれまでなんですが、そもそも社内SEがどういう仕事かという話を先にしようと思います。

 

社内SEの仕事内容

まずは、一般的な社内SEの仕事内容を紹介します。

僕が知っているのは10社ぐらいですが、ほとんどの企業においてそれほど変わりはないと思います。

 

ひとことでまとめると「ITの何でも屋さん」です^^

 

社内システムの開発・保守

まずはこれですね。

「開発・保守」という書き方をしましたが、当然設計なども含みます。

 

社内で使用するシステムをゼロから立ち上げる、あるいはすでに社内開発されているシステムのカスタマイズなどが挙げられます。

 

導入したソフトの管理

効率的に業務を進めるには当然多くのツールが必要で、それらすべてを社内SEが開発するということに関しては、意味も時間もありません。

 

ということで様々なツールを購入・リースするのですが、それらの選定から導入、管理に至るまで社内SEの仕事になると思っておいた方がよいでしょう。

 

セキュリティ管理

さすがに建物のセキュリティは外注の場合がほとんどですが、インターネットセキュリティに関しては社内SEの仕事になることが多いです。

 

とはいえセキュリティソフトを選定してインストール・アカウント管理をするだけなので、それほど難しいことではないです。

 

あとは、会社のメールアドレス宛に届いた怪しいメールやウィルスファイルが添付されているメールの対応、従業員への教育が必要な場合もあります。

 

社内ファイル共有ドライブ(NAS)の管理

僕が見た会社のなかでは、8割ほどの会社でNAS(ナス)を使っています。

社内で簡単にファイル共有できるので、とても便利ですし^^

 

そして社内SEが途中で辞めてしまった会社などは、「NAS?なんですかそれ?」という反応をされることもよくあります。

 

また、

NASに1TBの空き容量があってほぼ使われておらず、そもそも誰もNASの存在を知らない

なんてこともよくあります^^;

 

 

もったいないです。。。

 

その他社内機器のほとんどを管理

従業員が使うパソコンの初期設定・カスタマイズはもちろん、機器の軽い故障やネットワークプリンタ等の接続・配線に至るまで。。。

 

僕はたまたま入社前に自分のパソコンをパーツから組み立てた経験があったので問題ありませんでしたが、あの経験が無かったら結局パソコンショップへ駆け込むしかなかったと思います^^;

 

・・・とは述べつつ、パソコンの仕組みとかは入社してからでも十分学べると思いますし、自分の仕事の価値より修理代の方が安ければ、さっさと修理に出すのも当然ありです。

 

 

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仕事内容から分かることは、社内SEという言葉の曖昧さ

上記の仕事内容から分かる通り、システム部以外の方にとっては

プログラミングができる ≒ パソコン操作もエクセル操作も機械修理も全部わかる(少なくとも他の人よりは)

という認識の方が多いです。

(これは仕方のないことだとも思います)

 

「プログラミングだけやってればいいと思ってたのに、何でこんなことまで!!」

という依頼内容もしばしば。

 

というかそもそも、「社内SEの人がプログラミングができるかどうかは関係ない、興味がない」ことが普通です。

システム部以外の人にとって、日常業務で問題になるのはパソコンの不具合や機器の不良がほとんどなのですから。

 

外注に頼むより、社内SEにやってもらう方が安く済むことも理由のひとつ

会社としては固定コストをかけて社内SEを雇っている以上、できればその人で完結できることが多い方が、無駄な外注費の削減にもつながります。(その気持ちは分かります)

 

このため、本来の仕事内容とまるで違うようなものも依頼されたりするのです。

 

 

でも、言われた仕事をただやればいいというわけでもない

当然ですが、依頼された業務や指示された業務をすべて何も考えずにやるというのはNGです。

 

社内SEだからと様々な仕事を振られることは仕方ないことではあるのですが、まずは一旦内容を聞き、そして自分の業務ではないと思ったらすぐに言いましょう。

 

仕事以外でもそうですが、「何でも聞いてくれる頼りになる人」を目指すのであれば、「何でも言うことを聞いてくれる便利な人」にならないように意識することが大切です。

 

 

入社を決める前にその会社について知っておくといいこと

少し話は逸れますが、入社を決める前に、社内SEが自分以外に何人居るのか、その人は辞める予定なのか、を把握しておいた方がいいでしょう。

 

もし社内SEが自分ひとりだけの場合、まずは社内環境を把握する初期段階で猛烈に時間を使います。

そしてその間にも、きっとありとあらゆる依頼が舞い込みます。

 

そうこうしているうちに自分に余裕がなくなって仕事が嫌になってしまうと本末転倒なので、その辺の情報はしっかり把握しておくようにしましょう。

 

 

とはいえ、一人で乗り込んで幅広い業務知識を根こそぎ身に着けても面白そう

社内SEになったからといって、ずっとその部署にいるとも限りませんし、受け身の考え方ではこの先生きていけません。

 

自分のなかで何かしらの目的があり、社内で自分の存在価値を高める必要があると感じている場合は、幅広い知識も必要ということを理解しておくべきでしょう。

 

そして、社内SEが自分ひとりしかいないのであれば、チャンス到来です。

 

当然責任は自分に向けられることになりますが、会社のことを思ってすることであれば、何かあっても堂々と説明できるはずです。

そういった行動の繰り返しで、社内で信頼を得ていくというのも大切なことのひとつだと思います。

 

 

企業選びの段階で注意すること

これは企業にもよるんですが、プログラム等を自社で開発していない場合でも、「社内SE」を募集している場合もあります。

 

たとえばエクセルのマクロを組むだけだったり、従業員のパソコンを管理するだけだったり。。。

そういった企業の場合は確かに楽な業務かもしれませんが、得られるものがゼロに等しいので、僕が行くことはないですね。。。

 

きっとゼロではないんでしょうが、僕はすぐに飽きると思います(笑)

「自分がどういう性格なのか」も理解したうえで探すと、入社後のギャップも少しは和らぐはずです。(少しは。。。笑)

 

 

まとめ

いかがでしたか?

「社内SEってどんな仕事なんだろう?」「社内SEって楽なのかな?」という疑問の解消になれば幸いです!

 

それでは♪

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